外国為替(FX)取引の通貨ペアで2つの事例(AとB)を書いてみます。
サヤ取りの『拡大⇒縮小』を仕掛けるケース事例A
仕掛け |
手仕舞い |
EUR/JPY |
売り |
140.00 |
買い |
135.00 |
CHF/JPY |
買い |
90.00 |
売り |
88.00 |
サヤ |
50.00 |
47.00 |
損益は次のようになります。(スワップ金利・スプレット・手数料等は含まず計算)
EUR/JPY 売りの利益 140.00−135.00= 5
CHF/JPY 買いの損失 88.00− 90.00=−2
差引損益 5−2=3
上記の仕掛ける基準として『ユーロが下がる、スイスフランが上がる』と判断したわけではなく、サヤ(レートの差)が縮小に向かうと判断したわけです。
サヤ取りの『縮小⇒拡大』を仕掛けるケース事例B
仕掛け |
手仕舞い |
GBP/JPY |
買い |
200.00 |
売り |
210.00 |
CHF/JPY |
売り |
90.00 |
買い |
95.00 |
サヤ |
110.00 |
115.00 |
損益は次のようになります。(スワップ金利・スプレット・手数料等は含まず計算)
GBP/JPY 買いの利益 210.00−200.00=10
CHF/JPY 売りの損失 90.00− 95.00=−5
差引損益 10−5=5
事例Aとは反対のケースとなりますが、この場合も同様に仕掛ける基準として『ポンドが上がる、スイスフランが下がる』と判断したわけではなく、サヤ(レートの差)が拡大に向かうと判断したわけです。
サヤ取りとは、このように売りと買いのポジションを両建てで仕掛け手仕舞いする事により利益を出すトレード手法なのです。
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概要 スワップ金利
posted by Zaki at 20:00
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為替サヤ取りについて